ゆいあんさん、FIREの種類って「バリスタFIRE」や「サイドFIRE」以外にあるらしいんですが、どんな内容のFIREなんですか?
Mさん、こんにちは!そうです!
たとえば、「コーストFIRE(Coast FIRE)」などが挙げられます。
今回は、「コーストFIRE(Coast FIRE)とはどんなFIREなのか?」について、メリット・デメリットやシミュレーションを交えて解説していきますね!
「こーすとふぁいあ」?
ぜ、ぜひ、お願いします!
「リタイア後に充実した老後生活を送りたいな」
誰もがそのように考えたことがあることでしょう。
最近では、「FIRE」という言葉が流行っていますが、FIREの種類があることや「早期リタイアがない」FIREがあることは知られていません。
この記事では、そんなFIREの種類のなかでも「早期リタイアがない」ともいえる「コーストFIRE(Coast FIRE)とはどんなFIREなのか?」について、メリット・デメリットやシミュレーションを交えて解説していきます。
この記事はこんな人におすすめ
・好きなことで”最後まで”働きながらFIREを達成させたい人
・FIREを達成したいけど、「どうすればいいのか」わからない人
コーストFIRE(Coast FIRE)は、その性質上最も達成させやすいFIREだといえます。
とくに
「仕事でのんびり稼いで、老後は不自由がない程度でいい」
「みんなほどガツガツ働かなくていいし、将来の不安が消えればOK」
とあなたが考えていれば、最適なFIREがコーストFIRE(Coast FIRE)です。
そんなあなたがこの記事を読み終えれば、「どのような行動を取ればいいのか」が具体的にわかることでしょう。
ぜひ、最後までお読みください!
また、FIREの種類が何かわからない場合にも、別記事ですべてのFIREを解説した記事もご用意していますので、併せてお読みくださいね!
FIREの種類の1つ「コーストFIRE(Coast FIRE)」とは?
では、まずFIREの種類の1つである「コーストFIRE(Coast FIRE)」について、解説します。
先ほども解説していますが、FIREの種類は全部で4種類です。
①ファットFIRE(Fat FIRE)
②リーンFIRE(Lean FIRE)
③バリスタFIRE(Barista FIRE)、サイドFIRE(Side FIRE)
④コーストFIRE(Coast FIRE)
そのなかである意味難易度が最もカンタンなFIREが④コーストFIRE(Coast FIRE)です。
ここではそんなコーストFIRE(Coast FIRE)を次のような流れで解説します。
・「コーストFIRE(Coast FIRE)」=早期リタイアなしのFIRE
・「コーストFIRE(Coast FIRE)」のめざす先は?
・どのFIREを達成したいのかは、あなたのライフプラン次第
それでは早速確認していきましょう!
「コーストFIRE(Coast FIRE)」=早期リタイアなしのFIRE
そもそも「コーストFIRE(Coast FIRE)」とは、どんなFIREでしょうか?
結論からいえば、「早期リタイアなし」であなたの労働収入で生活費を賄い続けるFIREのことです。
そして、余剰資金はすべて資産運用を行い、FIREまでに必要な資金をつくっていきます。
一般的なタイミングでのリタイア後は、FIREに必要な資金を十二分に形成しているため、ゆとりのある老後生活を過ごすことが可能です。
「老後2,000万円問題」からは無縁のFIREといえそうですよね。
ここで触れている「老後2,000万円問題」については、別記事でも解説していますので、こちらを参考にしてくださいね!
あなたに必要な老後資金の考え方がわかりますので!
「コーストFIRE(Coast FIRE)」のめざす先は?
では、次に「コーストFIRE(Coast FIRE)」のめざす先はどんなところでしょうか?
それは、「仕事に縛られず」に最大限までリスクを抑えてFIREするところにあると考えています。
この点を解説するにあたって、由来を確認しますね。
実は、コーストFIRE(Coast FIRE)の「コースト(Coat)」の意味は、「海岸」ではありません。
「楽に進む」や「惰性で進む」という意味で使われています。
(アイキャッチ画像が海岸でごめんなさい…(笑))
つまり、「仕事に縛られず、マイペースに進めることができる」意味といえるでしょう。
そのような意味でストレスフリーな働き方ができるのがこのFIREです。
そして、その労働も会社員という働き方を選べば、経済面や社会保障制度面が他のFIREと比べても安定しやすいといえます。
この点において、他FIREにはないリスクの抑え方が可能です。
このことからコーストFIRE(Coast FIRE)のめざす先が「仕事に縛られず」に最大限までリスクを抑えてFIREするところにあるといえるでしょう。
どのFIREを達成したいのかは、あなたのライフプラン次第
「じゃぁ、俺(私)にはどのFIREがいいの?」
そんな声も聞こえて来そうですが、結論からいえば、あなたのライフプラン次第です。
「あなたがどのように生きたいのか?」
「あなたはどんなことをやりたいのか?」
あなたが達成すべきFIREも、すべてここに帰結します。
人生は一度切り。
あなた自身が後悔しないように生きていくためにも、あなた自身のライフプランと向き合うことはとても大切なことになってきます。
そして、ライフプランと向き合うことで自ずと「あなたが満足するFIREはどれなのか?」もみえてくるでしょう。
だからこそ、あなた自身のライフプランと向き合うようにしていきましょう!
ライフプランについての別記事も載せておきますので、併せて読んでくださいね!
コーストFIRE(Coast FIRE)のメリットとは?
では、ここからはコーストFIRE(Coast FIRE)のメリット・デメリットについて、解説していきます。
まずはメリットですが、次の3つです。
【メリット①】リタイア後の余裕が大きいこと
【メリット②】過度な節約などが必要ないこと
【メリット③】ライフプランの変化にあわせて切り替えが可能なこと
それぞれ確認していきましょう。
【メリット①】リタイア後の余裕が大きいこと
メリットの1つ目は、リタイア後の余裕が大きいことです。
コーストFIRE(Coast FIRE)では、他のFIREとも比べても「リタイア後」の資金形成に力を入れます。
リタイア後のために労働して得た収入をまずは生活費に充て、余った金額を資産運用に回す。
そして、資産運用で発生した配当金や分配金すらもさらに運用に回していく…。
これが、コーストFIRE(Coast FIRE)の基本的な流れです。
その結果、リタイアを迎えたときには爆発的な資産になっている可能性も十分にあり得るでしょう。
その資産は、老後生活を豊かにすることは間違いありません。
コーストFIRE(Coast FIRE)は、仕事を辞めない限り永遠と資産運用にプールしていく方法です。
このメリットは、コーストFIRE(Coast FIRE)故のメリットといえます。
【メリット②】過度な節約などが必要ないこと
メリットの2つ目は、過度な節約などが必要ないことです。
これもコーストFIRE(Coast FIRE)の最大の特徴といえる、働き続けることに起因します。
コーストFIRE(Coast FIRE)のスタンスは、「生活費は労働収入で賄い、余ったお金をひたすら資産運用に回すこと」でしたよね?
つまり、ある程度の年収であれば、生活水準を下げる必要がありません。
なぜなら、仕事を辞めない限り収入が途絶えることがないためです。
他のFIREでは、不労収入をメインとしてしまうため、生活水準を上げることには限界があります。
もちろん加減は必要ではありますが、過度な節約が求められないからこそ幸福度を落とさなくていい点がメリットといえますね。
【メリット③】ライフプランの変化にあわせて切り替えが可能なこと
メリットの3つ目は、ライフプランの変化にあわせて切り替えが可能なことです。
これはある意味コーストFIRE(Coast FIRE)の特権的なメリットといえます。
何度も伝えていますが、コーストFIRE(Coast FIRE)ではFIREに必要な資金を全く使わずにプールしていく方法を採っています。
故に、人によっては、爆発的な資産を築きあげることが可能です。
そして、築きあげた資産が他のFIREの条件を満たしているのであれば、他のFIREに切り替えることができます。
たとえば、1億円以上の資産を築きあげていれば「ファットFIRE(Fat FIRE)」に切り替えることが可能です。
他にも、ある程度働きながら生活していく「バリスタFIRE(Barista FIRE)」にも切り替えられることでしょう。
これが持つべき者の特権ともいえます。
あなたのライフプランに変化があった場合、柔軟に切り替えられる点がコーストFIRE(Coast FIRE)のメリットといえますね。
コーストFIRE(Coast FIRE)のデメリットとは?
では、次にデメリットを解説します。
デメリットは次の3つです。
【デメリット①】他のFIREと比べてもリタイアまでに時間が必要な
【デメリット②】ある程度の年収を稼ぐ必要であること
【デメリット③】「FIRE」の実感が薄いと感じること
デメリットといってはいますが、正直なところ「あなたがどのように思うか」次第だと思っています。
先ほどにも解説したように、
「あなたがどのように生きたいのか?」
「あなたはどんなことをやりたいのか?」
あなたが達成すべきFIREも、すべてここに帰結します。
そのため参考程度で読んでくださいね!
1つ1つ確認していきましょう!
【デメリット①】他のFIREと比べてもリタイアまでに時間が必要なこと
デメリットの1つ目は、他のFIREと比べてもFIRE達成までに時間が必要なことです。
コーストFIRE(Coast FIRE)では、リタイアまでに時間が必要となります。
というのも、そもそもの目的が違うためです。
コーストFIRE(Coast FIRE)では、働くことが前提にあります。
「仕事に縛られず」に最大限までリスクを抑えてFIREするをめざすのがコーストFIRE(Coast FIRE)です。
他のFIREは、「早期リタイア」が前提にあります。
ここの目的・目標の違いを認識しておきましょう。
「早く仕事を辞めたい」
「何もしたくない」
という人にとっては、これは最大のデメリットともいえそうですよね。
【デメリット②】ある程度の年収を稼ぐ必要であること
デメリットの2つ目は、ある程度の年収を稼ぐ必要があることです。
コーストFIRE(Coast FIRE)は、生活費を労働収入で賄います。
これは逆を解せば、労働収入が十分な額でなかったら十分な余剰資金がないということです。
そして、この余剰資金がなければ、資産運用にお金を回すことができず、FIREが成し得ないという状態になります。
つまり、コーストFIRE(Coast FIRE)をめざす場合は、あなた自身の現在の年収と照らし合わせて考える必要がありますね。
【デメリット③】「FIRE」の実感が薄いと感じること
デメリットの3つ目は、「FIRE」の実感が薄いと感じることです。
これは正直、人の捉え方次第な部分になります。
ただ、そもそもあなたにお聞きしたいのですが、
「FIRE」ってどんなイメージをしていましたか?
あなたのなかでは、
・好きなモノ・コトにお金を使う
・海外の浜辺で常にバカンス
的なイメージがあったかもしれません。
ですが、コーストFIRE(Coast FIRE)では、「働き方」に着眼されているため”あなたのイメージ”とはかけ離れている可能性があります。
そのような意味でも、あなたがコーストFIRE(Coast FIRE)を達成したとしても実感が薄いと感じるかもしれませんね。
コーストFIRE(Coast FIRE)をシミュレーションしてみた
最後に、コーストFIRE(Coast FIRE)を実際にシミュレーションしてみましょう。
ここでは、次の順に解説を進めていきます。
【その前に】前提条件と「4%ルール」
【検証①】FIREに必要な資金をシミュレーション
【検証②】FIREに必要な毎月の積み立て額をシミュレーション
では、確認していきましょう!
【その前に】前提条件と「4%ルール」
まず、シミュレーションの前に前提条件と「4%ルール」について、確認しておきます。
前提条件
・60歳でリタイアとする(参考:厚生労働省『平成29年就労条件総合調査 結果の概況』)
・年間支出は「4%ルール」をもとに算出
・リタイア後の収入は不労収入のみとする(年金を考慮しない)
そのうえで「4%ルール」についても触れておきます。
「4%ルール」は簡単にいえば、「年間支出の25倍のお金を年4%で運用できれば、運用で得たお金で固定支出をカバーできる基準のこと」です。
たとえば、年間支出が300万円の人であれば、
300万円 × 25 = 7,500万円
となります。
この「4%ルール」のより詳細な理論については、別記事で解説していますので、こちらをお読みくださいね!
【検証①】FIREに必要な資金をシミュレーション
では、コーストFIRE(Coast FIRE)の場合、どれくらいの資金が必要なのでしょうか?
基本的には、バリスタFIRE(サイドFIRE)以外は同じ算出方法になります。
前提条件にあるとおり、「4%ルール」を用いてカンタンに表でまとめました。
人によって、さまざまなライフスタイルやライフプランがありますので、ぜひ参考程度に確認してみてくださいね!
年間支出額 | 150万円 | 200万円 | 250万円 | 300万円 | 350万円 | 400万円 |
必要な資金 | 3,750万円 | 5,000万円 | 6,250万円 | 7,500万円 | 8,750万円 | 1億円 |
【検証②】FIREに必要な毎月の積み立て額をシミュレーション
最後に、コーストFIRE(Coast FIRE)を達成するために必要な毎月の積み立て額をシミュレーションします。
この記事では、20歳、30歳、40歳、50歳とそれぞれの段階でシミュレーションをしました。
先ほど解説している「4%ルール」を応用し、カンタンに表でまとめています。
(小数点第二位以下は切り捨てして算出しているので注意してください!)
ぜひ参考にしてくださいね!
年間支出額 | 150万円 | 200万円 | 250万円 | 300万円 | 350万円 | 400万円 |
20歳 | 3.4万円 | 4.6万円 | 5.7万円 | 6.9万円 | 8.0万円 | 9.2万円 |
30歳 | 5.8万円 | 7.8万円 | 9.8万円 | 11.7万円 | 13.7万円 | 15.7万円 |
40歳 | 11.2万円 | 15.0万円 | 18.8万円 | 22. 5万円 | 26.3万円 | 30.1万円 |
50歳 | 29.5万円 | 39.3万円 | 49.2万円 | 59.0万円 | 68.9万円 | 78.7万円 |
コーストFIRE(Coast FIRE)は、老後のライフプランを豊かにできる!
この記事では、「コーストFIRE(Coast FIRE)とはどんなFIREなのか?」について、メリット・デメリットやシミュレーションを交えて解説しました。
コーストFIRE(Coast FIRE)は、老後のライフプランを豊かにできるFIREです。
「現役は仕事を楽しみ、リタイア後ゆっくりと老後を過ごしたい」という人に向いているFIREといえます。
あなたはいかがですか?
どのFIREを選ばれるかは、あなたのライフプラン次第です。
あなたのライフプランが明確であれば、自ずとめざすべきFIREはみえていきます。
あなたのライフプランと向き合って、あなたに適したFIREをめざしていってくださいね!
FIREの種類の1つ「コーストFIRE(Coast FIRE)」とは?
・「コーストFIRE(Coast FIRE)」=早期リタイアなしのFIRE
・「コーストFIRE(Coast FIRE)」のめざす先は?
➡︎どのFIREを達成したいのかは、あなたのライフプラン次第!
コーストFIRE(Coast FIRE)のメリットとは?
【メリット①】リタイア後の余裕が大きいこと
【メリット②】過度な節約などが必要ないこと
【メリット③】ライフプランの変化にあわせて切り替えが可能なこと
コーストFIRE(Coast FIRE)のデメリットとは?
【デメリット①】他のFIREと比べてもリタイアまでに時間が必要な
【デメリット②】ある程度の年収を稼ぐ必要であること
【デメリット③】「FIRE」の実感が薄いと感じること
コーストFIRE(Coast FIRE)をシミュレーションしてみた
・シミュレーションの前提は「4%ルール」
➡︎必要な資金を確認し、無理のない範囲で積み上げていこう!
コーストFIRE(Coast FIRE)は、老後のライフプランを豊かにできる!
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