よくフリーランスや副業している人が”領収書”をしっかりと保管していることを聞くのですが、これってなんでですか?
Mさん、こんにちは!
それは、確定申告を行う際の書類の作成と証明に必要になるためです!
いわゆる、”経費”を算出するときに必要となります。
”経費”?
業務中に使うお金のことですか?
はい!そのとおりですね!
実は、フリーランスや副業をしている人はこの”経費”をフル活用することで会社員や公務員より税金を抑えられる可能性があるんですよね!
今回は、そんなフリーランスや副業の人が”領収書”を保管しないと損する理由を解説していきます!
え、税金が抑えられるのはいいですね!
ぜひ、解説をお願いします!
「領収書ってなんで必要でしょうか?」
これに答えられますか?
とくにフリーランスや副業として活動をはじめたばかりの人は知らない人もいるのではないでしょうか?
今回は、そんなフリーランスや副業の人が”領収書”を保管しないと損する理由を解説していきます。
もしあなたが、
・「フリーランス・副業として活動したばかりで、お金のことわからない…」
・「領収書は保管すべきって聞くけど、いつまですれば…」
となっていれば、ぜひこの記事を読んでください!
”領収書”についての知識を深めるとともに、”損しない”ためのマインドについても考えることができます。
”損しない”ためにも一緒に確認していきましょう!
まず”領収書”って何?
「そもそも、”領収書”って何?」
意外と”領収書”=”レシート”と思われているケースも少なくありません。
ここでは、まず”領収書”とは何なのかについて、解説していきます。
領収書=お金の支払いを行った際に発行される取引の証明書
”領収書”とは、お金の支払いを行った際に発行される取引の証明書のことです。
法律でも民法486条に次のように規定されています。
弁済をする者は、弁済と引換えに、弁済を受領する者に対して受取証書の交付を請求することができる
民法486条(受取証書の交付請求)
つまり、”お金を支払う人がお金を受け取った人に対して、領収書の発行をお願いできる”ということです。
これは、受け取った人から二重にお金を請求されるのを防ぐ目的もあります。
それだけでなく、
・会社員や公務員であれば業務で使用した経費の精算を行うとき
・フリーランスや副業の人であれば後で解説する”確定申告”のとき
に使用します。
よく勘違いされる”領収書”、”領収証”、”レシート”の違い
ここでよく勘違いされる”領収書”、”領収証”、”レシート”の違いも解説しておきます。
結論からいえば、
・”領収書”のなかに”領収証”、”レシート”が含まれる関係
・”領収証”と”レシート”は記載内容が異なる
ということです。
まず、”領収書”とは先ほどの解説のとおり、お金の支払いを行った際に発行される取引の証明書となります。
これについては、国税庁のHPにも掲載されていますね(出典:国税庁『No.7105 金銭又は有価証券の受取書、領収書』)。
とはいえ、これはかなり厳密な話になりますので、一般的にはどちらも同じような意味で使われています。
次に、”領収証”と”レシート”の違いですが、記載内容に違いがあります。
領収書は基本的に次のような記載事項が求められます。
・作成者の氏名または名称
・取引年月日
・取引内容
・取引金額
・受取者の氏名または名称(宛名)
そして、レシートについては一般的にはこの”宛名”が記載されていないことが多いです。
ここに違いがあります。
ただ、飲食や小売などでは、レシートでも確定申告などに使用できるため、この違いに大きな意味はなさそうですね。
領収書が必要な理由とは?
ここからは領収書が必要な理由について、解説していきます。
結論からいえば、
・確定申告の経費計上(確定申告書の作成)のとき
・確定申告後も経費を証明するとき
に必要となります。
それぞれについて解説していきますね!
領収書は”確定申告の経費計上のため”に必要がある
まず、領収書は”確定申告の経費計上のため”に必要です。
フリーランスや副業の人は、税法上”事業所得”という区分で所得を得ています。
この事業所得では、”経費”を課税の対象額から除くことになっており、ここをフル活用することで税金を抑えることが可能です。
そして、事業所得を確定させるために”確定申告”が必要となり、その確定申告書を作成する際の経費を計算するために”領収書”が必要となります。
・仕事のために使ったカフェ代
・仕事のために移動したときの交通費 など
”経費”として認められるものであれば、領収書をしっかりと保管しておくべきです。
「これは違うかな?」って思ったものでも意外と経費とすることもできる場合もあります。
確定申告で困らないためにもしっかりと領収書は保管しておきましょう!
確定申告後も経費を証明するために保管しておく必要がある
確定申告が終わったといっても油断はできません。
確定申告で使用した領収書は、確定申告後も経費の証明書として保管しておく必要があります。
実は、確定申告後であっても申告している点に不審な箇所があれば”税務調査”が入る可能性があるんです。
これは、確定申告した後の数年後でもありえます。
税務調査が入ったときに、経費を証明できる領収書がなければペナルティを受けることも。
そのようにならないためにも、確定申告後も保管することが必要です。
ちなみに、所得税法では保管期間が定められています。
申告方法が白色申告なのか、青色申告なのかによって所得税法上の保管期間が異なるため注意が必要です。
具体的には次のとおりです。
・白色申告の場合=5年間
・青色申告の場合=7年間(前々年の所得が300万円以下の場合は5年間)
正直なところ、全部7年間保管してしまえば問題ないようにも思えますので、僕の意見としてはすべて7年間保管することをおすすめしますね!
こまめに領収書を保管・計算して、損しない人になろう
フリーランスや副業というのは、その働き方だけでなく”お金の面”でも大きなメリットがあります。
たとえば、この記事で触れたように税制上のメリットです。
領収書の保管をこまめに行い、またこまめに経費の額を算出することで確定申告のときに大変な思いをしなくて済みます。
また、経費とすることができたのに漏れてしまうというケースも防ぐこともできますよね。
少なからず、このフリーランスや副業という働き方は、事務的な対応もすべて1人でやっていく必要があります。
しかし、その努力の分だけ恩恵を受けることができます。
事務的なこともこまめにやっていき、”損しないフリーランス・副業の働き方”をしていきましょう!
また、そもそも、働き方=キャリアプランを考えていくのも有効な手段です。
あなたのキャリアプランを考えるうえで、その実現に”何が必要なのか”を考えた行動ができるようになります。
キャリアプランについては、別の記事で解説していますので併せてお読みくださいね!
まとめ
この記事では、フリーランスや副業の人が”領収書”を保管しないと損する理由を解説しました。
”面倒なことでも行動できるか”
フリーランスや副業の人が成功するポイントはこの点に帰結するかもしれません。
この記事で解説したことも、ここに通ずる内容です。
お金のことを勉強していれば、”損する”ことを避けられます。
この働き方は本当に大変な点も多い働き方です。
反面、自由な時間を得ることができたり、楽しいことを続けられたり、などそのメリットも多分にあります。
面倒なことでもこまめに行動していき、”損しない”人になりましょう!
お金のことでお困りであれば、ぜひ僕にも相談してくださいね!
領収書=お金の支払いを行った際に発行される取引の証明書
領収書が必要な理由と必要なとき
・確定申告の経費計上(確定申告書の作成)のとき
・確定申告後も経費を証明するとき
➡︎こまめに領収書を保管・計算して、”損しない人”になろう