私、今の会社を辞めて”フリーランス”に転身しようと考えてます!
でも、収入が安定するか、将来は大丈夫か、心配なことが多くて踏み出せずにいます…
Mさん、こんにちは!
確かに、フリーランスには”自分なりの働き方ができる”という魅力がありますよね。
でも、将来のことも考えると、知っておかないといけない”お金”のことも多くあります!
今回は、意外と知られていない”フリーランスの老後のこと”について、解説していきますね!
老後のことって先の話だけど、すごく大切ですよね!
ぜひ、お願いします!
「あなたの老後は安心ですか?」
昨今のコロナ禍や時代の変化にともない、フリーランスとしての働き方に対する関心が広がっています。
実際、ランサーズの調査によれば、
全体の労働人口6,784万人に対して、フリーランスの労働人口は1,670万人(24.6%)
出典:ランサーズ『フリーランス実態調査2021』
がフリーランスとして活動しており、今後も増加していくというのが僕の考えです。
しかし、フリーランスのなかでも自身の老後について、考えている人は多くありません。
とくに年金制度についての関心は低いと感じるのが、現状です。
この記事では、そんな”フリーランスの老後”について、”フリーランスの年金制度”を踏まえて、”どのようにすれば老後に備えられるのか”を解説していきます。
あなたがもしフリーランスとして活動されている、あるいはフリーランスへの転身を考えているのであれば、この記事は絶対に読んでおくべきです。
あなたの将来について、お金の知識を身につけていきましょう!
フリーランスにはない公的年金制度=厚生年金
フリーランスには、厚生年金といわれる公的年金制度がありません。
そのため、会社員や公務員と比べると、フリーランスは将来もらえる年金の額が少ないというのが現状です。
ここでは、
・そもそも日本に公的年金制度はどのような制度なのか?
・厚生年金と国民年金の違いは何か?
・フリーランスの公的年金制度は?
について、解説していきます。
すべてカンタンに解説していきますので、詳しい内容が知りたい場合は、LINE公式からお問い合わせください!
あなたの状況も踏まえて、相談を受けることができますので!
日本の年金制度をカンタンに解説!
まず、日本の公的年金制度は、”国民皆年金”です。
これは、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が対象となる制度のこととなります。
そのなかでも
・20歳以上のすべての人が加入する”国民年金”
・会社員・公務員などを対象とする”厚生年金”
があります。
厚生年金の加入者については、基礎部分にあたる国民年金と併せて厚生年金を受け取ることができますので、いわゆる”二階建て構造”といわれます。
厚生年金と国民年金のカンタンな違い
では、ここからは厚生年金と国民年金のカンタンな違いについて、解説していきます。
カンタンな違いは、次のとおりになります。
厚生年金 | 国民年金 | |
対象 | 会社員・公務員に勤める人 | 日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人 |
保険料 | 給与に対する定率(労使折半) | 定額(年度毎に異なる) |
その他 | 20歳前でも勤めていれば加入 | 免除・猶予制度あり |
厚生年金の加入者は、基礎となる国民年金の保険料も併せて給与から納めていますので、その分将来もらえる年金受給額が増えます。
国民年金のみの加入であれば、2021年の受給額は78万900円です。
今後は受給額も減る可能性があるといわれているので、国民年金のみで老後を生活することは難しいといえますね。
フリーランスには”国民年金”しかない?
厚生年金と国民年金の解説をしましたが、フリーランスの人が対象となる公的年金制度は”国民年金”しかありません。
第1号被保険者
出典:日本年金機構『「第1号被保険者」、「第3号被保険者」とは何ですか。』
日本国内にお住まいの20歳以上60歳未満の自営業者、農業・漁業者、学生および無職の方とその配偶者の方(厚生年金保険や共済組合等に加入しておらず、第3号被保険者でない方)。
とあるように、フリーランスは第1号被保険者に位置づけられます。
この第1号被保険者は、国民年金のみの加入しかできません。
そのため、フリーランスは、公的年金制度だけに頼らない老後の備えが必要となります。
自助努力の時代。フリーランスが活用したい制度・方法を解説!
ここからは、国民年金しか加入できないフリーランスが活用したいさまざまな制度・方法を解説していきます。
解説していく制度を活用することで、老後の備えを充実させることができます。
今からでもはじめられるものもありますので、ぜひご検討くださいね!
ここからは次の制度や方法をそれぞれ解説していきます。
・付加年金
・国民年金基金
・個人型確定拠出年金(iDeCo)
・つみたてNISAなどのその他資産運用
付加年金
付加年金は、第1号被保険者や任意の加入被保険者が付加保険料である月額400円を追加して納付することにより、基礎年金に付加年金が上乗せされる制度です。
付加される年金額は、”200円×納付月額”となります。
たとえば、20歳から60歳までの40年間(480ヶ月)、この付加年金の付加保険料を納付していた場合、
200円 × 480月 = 96,000円
となり、年金額が基礎年金に96,000円が追加されます。
この年金額が追加される期間に期限はありませんので、ぜひ活用をしたい制度ですね!
国民年金基金
国民年金基金は、フリーランスや自営業者などの国民年金第1号被保険者の老後に備えるための制度です。
国民年金基金を活用するメリットは次のとおりです。
・掛金が一定
・掛金が全額所得控除となる
・年金額の試算がカンタン
とくに全額所得控除とすることができるのは、大きなメリットです。
フリーランスとして活動する際には、こういった税金の優遇制度などをフル活用して将来の資産形成を考えていきましょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo)
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、私的年金制度で加入は任意となっています。
仕組みはシンプルで、あなた自身で申込み、掛金を積み立て、運用方法を決めて、その掛金と運用益を受給することができる制度です。
iDeCoは、掛金や運用益、受給の際の税制上における優遇措置があります。
国民年金基金と同じく、税制上の優遇を受けつつ、老後への資産形成ができる点でおすすめの制度となりますね!
他にも”つみたてNISA”などの資産運用で蓄えていこう
解説した以外にも、つみたてNISAなどの資産運用も検討していくべきです。
つみたてNISAについても、税制面の優遇がある制度となっています。
ここでは詳細の解説はしませんが、この制度も活用したい制度の1つとなります。
今後も、このような資産運用における優遇措置が充実する可能性もあります。
そのときにしっかりと活用できるよう、アンテナを広げていきたいものですね。
参考までに、長期投資についてまとめた記事を載せておきます!
【注意】あなたの老後の必要額は、ライフプランによって異なる
最後に、結局のところ”老後にどのくらい必要なのか”について、解説しておきます。
僕が思うに、”あなたのライフプランで異なる”という結論です。
というのも、あなたが
「老後、どのような暮らしをしていきたいのか」
によって、必要な支出は変わっていきます。
当たり前ですが、みんなが同じライフプランを歩むわけではありません。
それぞれのライフプランがあり、それぞれの必要額は変わります。
あなたのライフプランを実現するための必要額はどれくらいですか?
一度、考えてみてはいかがでしょう!
まとめ
この記事では、”フリーランスの老後”について、”フリーランスの年金制度”を踏まえて、”どのようにすれば老後に備えられるのか”を解説しました。
知っているようで意外と知られていない老後のこと。
この記事では、フリーランスにフォーカスをあて解説していきましたが、会社員や公務員、主婦の人にとっても同じことがいえます。
結局のところ、将来をしっかりと考えられる人が将来も安定的な生活をしていくことができます。
この機会にぜひあなた自身の老後の在り方を考えてみてくださいね!
公的年金制度について
・20歳以上のすべての人が加入する”国民年金”
・会社員・公務員などを対象とする”厚生年金”
➡︎フリーランスは、国民年金のみ
フリーランスが活用したい制度・方法
・付加年金
・国民年金基金
・個人型確定拠出年金(iDeCo)
・つみたてNISAなどのその他資産運用
➡︎老後の必要額も踏まえて、あなたのライフプランを考えよう